今回の記事は、
ウチの夫が、少年野球の活動に参加してくれない
あそこのウチ、親が全然協力してくれない
なんでウチばっかり、こんなに頑張んなきゃいけないんだろ…
どうしたら、協力してくれる人を増やせるかな?
といった悩みの解決に役立つ記事です。
このブログを書いているのは、

指導者資格:JSPO公認資格を2つ保有
所属するチームの人間関係:(たぶん)すごく良い
勉強:野球だけでなく、心理面やマーケティングを勉強中
今回の結論は、「262の法則を活用しましょう」です。
これを知ることで、「なんであの人は、参加しないのか?来ないのか?」が、分かります。
さっそく、説明していきます。
262の法則
「262の法則」をご存知ですか?
法則の概要は以下の通りです。
「262の法則」とは?
どのような組織・集団も、
人材の構成比率は
・貢献度の高い人:2割
・普通の貢献度の人:6割
・貢献度の低い人:2割
に分かれている。
262の法則は、ヴィルフレッド・パレートというイタリアの経済学者が提唱する法則です。
近年「職場の人間関係の悩みを解消するツール」として注目されています。
「262」ではなく「343の法則」というのも出てきているみたいですが、本質は変わりません。
組織内には「貢献度の高い人も低い人も、それぞれ大体2〜3割いるよ」ということです。
皆さんのチームにも、当てはまりませんか?
ちなみに、この記事を読んでいる方の多くは「『真ん中の6割』や『下の2割』をなんとかしたい」人だと思います。
上の「2」へのアプローチ
上の2割の人って、積極的に動いてどんどん貢献してくれます。
・頼もしいったら、ありゃしない
・チームの運営に、欠かせない存在
ですよね。
しかし、配慮すべき問題があります。
上の「2」の人たちが、真ん中の「6」と下の「2」に対してどう思うか?どういう働きかけをするか?です。
特に「6」に対して、
「私(たち)がこんなに頑張ってるんだから、あんた達も頑張りなさいよ(怒)」という不満や怒りが、モロに出るとマズイことになります。
真ん中「6」へのアプローチ
真ん中の「6」割に「参加したい」と思ってもらえるかどうか。
ここが分かれ道ですね。
真ん中「6」の人は、基本的には参加に前向きだと思うんです。
なんたって、自分の子どものことなんで。
「参加してみようかな〜」
「行けるときは、参加しよう(と思っている)」
という状態です。
では具体的に、どうアプローチすれば良いか?
答えは、
・まず、一度は参加してもらう
・参加してもらったら、満足度を高める
以上の2つです。
試合なり行事なりに参加した後、
「こういう時間の使い方も、いいな」
「また参加しようかな・参加しよう!」
「良い時間だったな・参加して良かったな」
と思ってもらえれば、次回以降の参加につながります。
満足度を高めるには?
じゃあ、満足度ってどうやって高めるのか?
1つ明確に挙げられるのは、子どもたちの成長や充実した表情を見て感じ取れた時です。
自分の子だけじゃありません。
チームの誰か、あるいは全体を通した雰囲気です。
そのために大人ができることは、少しでも「良くなった」「頑張ってるな」と感じたところを、声に出して褒めてあげましょう。
それも、なるべく多くの人が聞いている前で。
想像してみて下さい。
【たくさんの人が聞いている中で】
【自分のとこの子が、頑張ってる姿勢を褒められた】
【照れてるけど、スゴ〜く嬉しそう】
そんな姿です。
チームの雰囲気が良くなるし、選手も自信がつきます。
いやらしい話ですが、褒めるタイミングは後半〜終わりが良いですよ。笑
最後にみんなの前で褒められれば、気分良く終われます。
となれば、翌日以降も高いモチベーションをキープできると思うんで!
監督コーチが褒めるのがもちろん効果的ですが、よその親御さんから褒められたって嬉しいです。
頑張りを褒めることを咎(とが)める指導者もいないと思います。
ぜひ、積極的にやってみて下さい!
下の「2」へのアプローチ
さて、問題の下の「2」ですね。笑
結論、アプローチはほぼ不可能です。
しかし、変わる可能性があるので、関係性は良好に保ちましょう。
というのも、下の「2」が真ん中の「6」や上の「2」にズレる可能性があるからです。
例えば、卒団や転入転出・新規入団や退団など。
また、監督コーチが入れ替わるタイミングでもズレる可能性があります。
「262の法則」って、所属する組織に対して「賛同か中立か否定的か」で別れるんです。
監督コーチの顔ぶれの変化によって、賛同していた人が否定的になったりします。
性格など、「合う合わない」ってありますからね。
つまり、現時点で下の「2」の人も、今後変わる可能性がありますから「関係性を良好に保つに越したことはない」という結論になるわけです。
それでも「世間体が悪いから…」という人へ
262の法則を知ることで、「あ、ウチの人は下の『2』なのか」と思った人もいるかと思います。
それでも、
「ウチの夫(妻)が全然協力してくれない」
「そのせいで、肩身が狭い」
という人もいるかと思います。
その場合はとにかく、周囲の方々と対話しましょう。
周囲も「気にはなっている」
周囲の人たちって、怒ってるとか無いと思いますよ。
でも、気にはなっているはずです。
だから、
・この時間何をしているのか
・どう思っているのか
この辺を、話せる範囲で吐き出してしまいましょう。
きっと、理解してくれると思います。
「板挟み」が、いちばんダメ(ツラい)
他の親御さんたちの主張:おたくの旦那(奥さん)に、もう少し参加して欲しいです
旦那さん(奥さん)の主張:知らん!イヤだ!行きたくない!
この板挟み、かなりキツいですよね。
であるならば間に立つのをやめて、「主張を支持する」というのはどうでしょう?
つまり、「どちらかの主張を支持した上で、現状を維持する」んです。
主張を支持して味方にできれば、状況が変わらなくても
他の親御さんたちの主張を支持した場合:困った旦那さん(奥さん)で、あなたも大変ね〜
旦那さん(奥さん)の主張を支持した場合:(理解してくれて、頑張ってくれて、ありがたい)*おそらく声には出さない
という状況に、できるはずです。
根本的な解決ではないかもしれませんが、今より状況は上向くのではないでしょうか。
「行きたくない」「参加したくない」に対するアプローチとして、その人の考え方に働きかけるという方法もあるかと思います。
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【少年野球】親の「行きたくない」「参加したくない」を解決したい
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まとめ
今回のポイント
・参加してくれない親とどう接すれば良いか?
・「262の法則」を活用しよう!
・板挟みがツラければ、「間に立つ」のをやめよう!
各チーム、人によって状況は異なりますが、今回の記事が読んだ方のお役に少しでも立てばと思います。
今回は以上です。