今回は
少年野球の運営がうまくいかない
選手の保護者との関係がうまくいかない
今後のチーム運営が、うまくいくかどうか不安
どうやってチーム(組織)を盛り上げていけば良いか分からない…
といった悩みの解決に役立つ記事です。

少年野球コーチ歴:3年
2021年2月からチームブログを開始、運営を担当
親(保護者)の存在は、少年野球チームの運営に欠かせない存在と言っても過言ではないです。
料理における食器/容器のようなモノです。
選手=食材、指導者=料理人、親(運営サポート)=食器/容器
というイメージです。
無かったらせっかくの料理(チーム)もイマイチ完成しないです。
大げさかもしれませんが、
監督コーチが配慮すべきなのは選手以上に親の心・気持ちかもしれませんね。
かといって、保護者の要望や意見を全て実現させる必要はありません。
というか、不可能。ムリ!
それはムリですが、
実は保護者の心を「ガシッ」と、わしづかみできるポイントというのが存在します!
そのポイントを押さえると
ポイント
・選手の親御さんから信頼してもらえる
・親御さんの腹を割った話(ぶっちゃけたい話)を引き出しやすくなる
・選手は、親御さんと監督/コーチの関係性をある程度嗅ぎとっているので、関係良好であると分かれば、選手もさらに活発になる
といった効果が期待でき、よりチーム全体として前向きな運営が可能となります。
どういうことか?
少年野球の保護者の【ホンネ】と【タテマエ】
これは世間一般に共通して言えることですが、結論として「人はホンネとタテマエで生きている」という事実があります。
「こうあるべき=タテマエ」と「こうありたい(あって欲しい)=ホンネ」というギャップがあるのです。
言いたいコト、
言ってやりたいコトはある(ホンネ)
だけど色々あって、
今は・ここでは・この人には言わない(タテマエ)
これを読んでいるあなた様も職場などで経験ありませんか?
そこで、あなたが少年野球指導者としてやるべきことは
・心の中に秘められている本音を見抜き認めることで、相手(親御さん)はあなたのことを心から信頼したいと思えるようになる
これです。
【ホンネ:タテマエ】の関係性には我が子を大事にする親御さんの心を動かすエネルギーが詰まっています。
以下は少年野球において想定される場面です。
自分の子供に対して
【タテマエ】自分の子どもが「元気に楽しく通ってくれればそれだけで充分」
【ホンネ】「わが子に活躍してほしい」
「わが子が注目される選手になってほしい」
「わが子がチームでイチバン頼れる存在であってほしい」
「監督・コーチや他の保護者から自分(保護者自身)も褒められたい、誇りたい!」
指導者に対して
【タテマエ】「厳しく扱ってください」
「少しくらい小突いても構いません」
「こいつを一人前に育ててやってください」
【ホンネ】「(精神的にも身体的にも)傷つけないでほしい」
「過干渉だと思われたくないけど、指導者に色々言いたい」
「キラリと光る才能を見出してほしい」
「個別のアドバイスが欲しい(我が子が特別扱いされたら嬉しい)」
指導者含め運営に対して
【タテマエ】「子供のためにもできることがあれば手伝います」
【ホンネ】「休日だから休みたいし、家族サービスとか他にやりたいことあるけど我慢・後回しで運営の手伝いしなきゃ(涙)」
「自分だけサボって悪く言われたくない」
「自分のせいで我が子に嫌な思いさせたくない」
親はホンネを言いづらい
程度の差はあれども、やはり少年野球に通う子供の親御さんはホンネとタテマエのギャップを抱えながらチームに参加してくれています。
「薄々感じている」というあなたも、
「ホンネなんて言えない」と思っているであろう相手=親御さんに伝わるように
心の中に秘められている本音を見抜き認めることで相手(保護者)はあなたのことを心から信頼したいと思えるようになる
監督/コーチに、言いたかったホンネが言えれば、親御さんはさぞかし胸のつかえがとれるかと思います。
信頼したい、という感情から「運営に対して恩返しがしたい」「できることをやりたい」と願う気持ちが芽生えます。
これは返報性の法則と言われています。
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この法則が機能することで、親御さんのサポートが手厚くなることが期待できます。
監督コーチは練習や試合に思う存分打ち込めて、お父さんお母さんは心強い味方になってくれる、理想的な環境に近付くのではないかと思います。
今回は以上です。