先日、私はこんなツイートをしました。
【上越市学童野球】
昨年比チーム数が32→24と激減
連盟は「合併の推進」を唱えるだけ
各チームはそれに従うだけウチの理事は「ウチも考えた方がいいかな?」とオロオロ状態
待ってくれ
全国には部員不足を自力で解消したチームがいくつかある!簡単ではないだろうけど、挑戦する価値はある!
— まっちー@少年野球コーチしたくて脱サラした32歳 (@Smatch30) April 21, 2021
少年野球・学童野球の部員数とチーム数の減少が止まりません。
「少子化の影響でしょ?」という人もいますが、そんな次元では無いんです。
少子化のペースとは大きくかけ離れた勢いで、急減しています。
その解決策として、上越市学童野球連盟が打ち出しているのが「合併の推進」ですが...これって解決策と言えるんですかね?
それに対する私の考えが、こちらのツイート。
【少年野球】上越市の少年野球チームの多くが、連盟の推奨する「合併」を断行しています。
その結果、2020年32チーム⇒2021年24チームに減り、来年は更に減ることが決定的です。
断言します。
合併は解決策ではありません。その前にできることはたくさんあるはずで、ウチはその真っ最中です! pic.twitter.com/ykPDLVauZV
— まっちー@少年野球コーチしたくて脱サラした32歳 (@Smatch30) June 7, 2021
ということで、私がコーチをさせてもらっているチーム(ひがし・S・ライナーズ)では、独自の解決策を実行しています。
実は、ウチも消滅危機でした(つい最近の話)
ちなみに、ライナーズも人数不足で消滅危機に瀕していました。
それが以下のツイートです。
【少年野球】この秋、6年生2名が引退すると、5年生以下は9名になります。
連盟は「11名以上が試合出場条件」らしいので、このままだと秋の新人戦出れない💦
と、お父さん理事が大いにうろたえていますが、まだ4月です。
しかも3年生1名入団予定。
あと1人!といわず、ガンガン募集すればいいだけ!— まっちー@少年野球コーチしたくて脱サラした32歳 (@Smatch30) April 27, 2021
2021年4月末時点で、5年生以下は9名!
ぶっちゃけ消滅危機でした!笑
で、今(2021年7月末)は?というと...
5年生以下は、4人入団して13人(6年生含めると15人)に増えました。
この場を借りて、入団してくれてありがとう!
では、直近の4人が、どうやって入団してくれたかお伝えします。
4名の新入団までのいきさつ
2021年4~7月にかけて、4名が入団してくれました。
その4名がどのような経緯で入団したかというと、以下の4通りでした。
1人目:直筆の手紙を送った
私は、ライナーズの卒業生が進学する中学の部活動の手伝いも行っています。
その際、ある選手の動きの良さに魅了されたんです。
その選手は小学校(ライナーズ)では野球をやらず、中学から始めた選手でした。
ちなみに、この件は、過去にツイートしています。
少年野球のコーチをさせてもらってますが、近所の中学の野球部もたまに手伝ってます。
その中の1人に、中学から野球始めた身体能力が驚異的に高い「フィジカルお化け」がいます。その子に「阪神の糸井(嘉男)みたいになれるよ!」と声かけたら「糸井って誰ですか?」っていわれちゃいました。笑
— まっちー@少年野球コーチしたくて脱サラした32歳 (@Smatch30) March 3, 2021
彼を見るたびに、私は

と、思うんです。
その選手と話したところ、彼には小学3年生の弟がいることを知りました。
この弟くんには、なんとしても入団してもらいたい...
ここで私が思いついたのが「手紙作戦」です。
彼らの親御さんに宛てて、「お兄さんの素質に驚きました!良かったら弟さんをライナーズでサポートしたいです!」
という旨をしたためました。
その手紙がこちら。
これを中学生の選手(お兄ちゃん)に託しました。
それから2週間後。
親御さんが小学3年生の弟を連れて、ライナーズの試合を観に来てくれたんです。
しかも、弟くんは「野球やりたい!」とノリノリ!
2021年5月、待望の新入団となりました。
2人目:選手の弟
2021年6月、4年生選手の弟が、お兄ちゃんに影響されたのか「おれもやってみたい!」と練習に体験参加してくれました。
練習後、「楽しかった?」と聞いたら、無言ですが笑顔で頷いて、そのまま入団確定!
当時1人もいなかった、2年生選手の入団でした。
3人目:お父さんコーチの後輩
②の兄弟のお父さんは、自身も野球経験があり、練習などを積極的に手伝ってくれます。
そのお父さんには、付き合いのある後輩がいるんです。
その後輩の子どもが、保育園の年長さんなんですが「入団させちゃえよ。それで、お前もコーチやってくれ!」といったやりとりが、あったそうです。
2021年7月、年長さんの仲間が新入団、そのお父さんがコーチとして加わってくれました。
4人目:体験会+お母さん同士のつながり
後述しますが、7月に野球体験会を実施したんです。
その体験会に来てくれた2年生が、3週間後に入団してくれました。
後から知ったのは、6年生選手の奥さんと、その2年生のお母さんが職場で知り合いだったのも決め手だったそうです。
こんな感じで4人増えて、2021年秋の新人戦の出場条件「11人以上」はクリアされたました。
ホッと一安心ですが、まだまだ入って欲しい!
私の勝手な予感として、①~④の選手に触発されて「自分もやってみたい!」と思ってくれる人が増える気がしています。
ただ、このような前向きなムードになるまでに、重苦しい期間があったんです。
勇気を出して体験会やって良かった
2021年6月、チームスタッフと保護者が集まる場がありました。
そこで理事=5年生選手のお父さんから飛び出した言葉に、一同ザワつきます。
「ウチも合併します?」
理事から切り出されたのは
このままだと...
・5年生以下が、現状(6月時点)11人を下回ってる
・となると、チームで方向性を決めないといけない
その方向性とは、
・①近隣チームに「合流=吸収される」→チームの原形は消滅
・②単独のまま継続、ただし公式戦は不参加
・③合併し、チームの原形を少しでも残す
のいずれか
で、理事から「ウチは来年どうします?③合併します?」
という言葉が飛び出し、一同ザワつきました。
かなりシビアな選択肢です。
ただしこれは、「人数不足に陥ったら」という話。
そこで、私と理事で

と呼びかけ、7月に野球体験会を実施することにしました。
【不安】何人来るか分からない、成功するか分からない
体験会は、2020年の7月にも行われたんです。
その時が第1回で、10人ほど参加してくれました。
が、この時は子どもたちの反応がイマイチだったんですよね。
結果、2020年の体験会きっかけでの入団は0(ゼロ)人...
どう楽しんでもらい、入団につなげるか...、難しい課題でした。
しかも、監督からは

ということで、役割分担やTボールゲームのルール作りなどの準備をめっちゃ頑張りました。
親御さんに助けられた
体験会の進行そのものは、ほぼ私と選手、随所で監督に入ってもらう、という感じでした。
結果として、反応は好感触。
その後、1人入団してくれたので「大成功」と言って良いと思います!
ですが、
私がノータッチだった所
・開催の案内ポスターの配布
・受付
・プレゼントの受け渡し
・観覧席の設営など
といった作業は全部、親御さんにやってもらいました。
↑は受付です。
ここに掲載している写真も、約10年前に卒業したOB選手の親御さんがわざわざ駆けつけて、撮影してくれたものですしね。
このようなサポート無くして、大成功はありませんでした。
こうして部員不足は解決されつつある
こうして、チームは部員不足の悩みから解放されつつあります。
さらに部員数が増える予感も!
その決め手となったのは、やはり親御さん達の後押しだったんです。
この存在は、デカいですね。
あわせて読んでいただきたい
2021年7月現在、もしかして野球人口が増えるのでは?と予想しています。
その理由は、こちらの記事で説明しています。
そして、部員不足解消の陰の立役者は「チームブログ」だと思っています。
今回は、以上です。