
・小学1年生のとき、地元の少年野球チームに入団
・2019年より同チームにスタッフとして復帰、現在はコーチ
・同チームの2000年当時の部員数は約25人
・現在は12人(2021年/5月現在)
私は2001年3月に小学校と少年野球チームを卒業しています。
それから18年が経ち、当時いたチーム「ひがし・S・ライナーズ(*公式ブログ)」にコーチとして戻ってきました。
18年も経ったので、ユニフォームのデザインなどの変化はもちろんあります。
ただ、何よりも強烈な変化が、
「あれ?親御さん=中でもお母さん限定の仕事が増えてない?」
という点です。
「少年野球人口」は、少子化を遥かに上回る恐ろしいペースで減り続けているにも関わらず、それに反比例してママさん達の仕事が増えている。
これって、なんか変ですよね?
散々「お茶当番(筒香選手に関する外部リンクニュース)」が話題になっている昨今、そりゃあ、子どもたちが野球やりたがっても親御さんが

ん~、やらせたいけど私が大変なんだよな~
と感じるのも当然です。だって、実際に大変なんだもん。
*日本中の現役野球少年のママさん達、スゴイと思います、本当に。
今回は高田ジュニアリーグ(現上越市学童野球連盟)に限定した話ではありますが、
親御さんのタスク=仕事が具体的にどう増えたのかについて、私が小学6年生だった2000年と現在を比較してみます。
尚、2000年当時の私の記憶が情報源なので、事実と異なる可能性がある点をご承知ください。
マネージャー/スコアラー
・2000年前後
あの頃は、書ける人(書きたい人)がいたら自主的に記入する感じでした。
ひがし・S・ライナーズにも当時「小林さん」という優しいコーチがいて、その人がいる時は書いてくれてました。
小林さんが仕事などで来れない日は、誰も書いてませんでしたし、それで問題ありませんでした。
当時はスコアラーやスコアブックに関するルールなんてなかったはずです。
・今
いつからか、チーム登録する際に「マネージャー(スコアラー)」という役職ができました。
それに試合後は、スコアブックを本部に持っていき「両チームによる記録の照合」をやるようになりました。
この「記録の照合」って必要なのかな?と疑問です。
ちなみに上越市学童野球の「マネージャー」という役職が、なぜ作られたのか?
おそらくは、お母さん方が自発的にベンチに入ってやってくれていた選手の熱中症対策がきっかけです。
それがいつの間にか正式に「マネージャー」という役職(*)が作られ、気づいたらスコアラーまで兼務になったんだと推測しています。
*そもそも「マネージャー」って管理者=監督という意味なので、言葉の使い方からして間違えてるんですよね・・・。
グラウンドキーパー
上越市少年野球場には電光表示のBSOボードがあります。
2000年当時は無かったです。
公式戦のBSO表示を含む「グラウンドキーパー」業務も、自分たちの試合の前か後の試合を、お母さんたちに担当してもらってます。
ちなみに私は2010~2015年まで明治神宮球場でグラウンドキーパーの仕事をしていたので経験ありますよ。
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神宮球場でのレアなバイトを5年間経験して人生観が変わった話
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このBSOボード業務、たいていの人にとって苦痛です。
私は変人クラスに野球好きなんで、嬉々としてやってましたけどね(笑)
少年野球の場合、自チームの試合でもないのにお母さんたちの休日の貴重な約1.5時間、目の前の試合にかかりきりになります。
作業がキツいのではなく、たぶんその空間にいることが精神的にしんどいんです。
BSOって、「決勝・準決勝のみ表示」くらいで良くないですかね?
練習試合なんかでもそうですが、親御さんには可能な限りお子さんの観戦に集中できる環境づくりが必要だと思います。
人材が足りてないのに無理に維持しようとするから運営が苦しい
選手がたくさんいた時代なら分からないでもありません。
比例して親御さんもたくさん来てくれてたでしょうから。
しかし!しかし!明らかに少年野球をとりまく環境が変わったのです!
下の記事は2020年1月の日刊スポーツのニュース記事ですが、
https://www.nikkansports.com/baseball/news/202001150000090.html
笑えないレベルで、「日本の小中学生が誰も野球をやらない」日が近づいているのです。
嘘みたいですよね?
でも、大げさな話ではありません。
この状況を打破すべく、1人でも多くの子どもたちに野球を始めてほしい!
そして、始めるからには、チームに所属して試合を経験して欲しいです。
日本では野球って不人気なの?
ここで少し話を逸らしますが、良かったら下のPDFをご覧ください。
2012年株式会社バンダイが発表した子どもの人気スポーツに関するアンケートレポートです。
https://www.bandai.co.jp/kodomo/pdf/question205.pdf
ちなみに、このアンケートの前にロンドン五輪があり、
水泳とサッカーが突出して人気があるのは、当時の五輪での日本代表の成績の影響も少なからずあります。*野球は2012年以降、五輪種目から外れています
このように、サッカーに大きく引き離されているものの、実は野球も子どもたちからある程度は人気があるんです。

という子どもたちは結構な割合で、確かに存在します!
しかし、そういった子どもたちが、近所のチームにすんなりと入団とはいかないケースがあるのです。
原因の1つが保護者の「ためらい、または反対」です。
その理由として各地域の学童野球連盟が作った「お母さんたちの仕事」がその一因になっている面があるのです。
大変であると分かっていながら、入団するのは勇気が要るに決まってます。
少年野球の世界で、そんなに「形式」にこだわらなくても良くないですか?
気になるのは、少年野球の世界って
とりまく環境が・・・
・スコアブック含めたきっちりした公式記録
・BSOなどの大がかりな運営補助
・プロ野球とか甲子園とかを意識したような演出や形式
こういう所に固執しすぎていませんかね?
これらって必要なんでしょうか?
子ども達のためになっているんでしょうか?
現状の学童連盟の多くが、一部の大人の自己満足をエスカレートさせてしまった末路となっていますし、それでは日本の少年野球は衰退する一方です。
正直、形式なんて二の次でいいから
全国すべての少年野球を運営する人々の最大の目的が、
・子どもたちに野球を楽しんでもらうこと
・その姿を親御さんたちに観て楽しんでもらうこと
であってほしいと願って止みません。
あわせて読んでいただきたい
下の記事は、「根性論」に関する私の疑問を率直にぶつけたモノです。
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令和時代のスマート根性論【*仮】について
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下の記事がお子さんの野球チーム入団に迷っている方のお役に立てればと思います。