野球少年少女の親御さんの

センスってどうやったら身に付くの?
センスがあるよその子がうらやましい!
といった悩み解決に役立つ記事です。
結論から言うと「少年野球の段階でセンスなんて、どうでもいい」です。
それよりもっと重要なことがあるので、理由も含めて説明していきます。
センスってなんなの?
センス=senseを訳すと、「感覚」「感性」です。
他にも色々な訳し方はありますが、「センスがある」の意味は、「良い感性を持っている」になります。
感性って、どうやって磨けばいいんですかね?
私が知らないだけかもしれませんが、親御さんや指導者が意図してセンスを身に付けさせるのって、ほぼ不可能だと思うんです。
センスって、ある日突然に開花します
「ウチの子供、センス無いわ」っていう人いますけど、その発言自体がセンスないです。笑
幼少期の子どもに向かって「センスある/ない」とか、論じてる大人こそセンスがありません。
なので、そんな監督コーチがいたら「基本的に無能な指導者」と断定して構いません。
無能な指導者は、子どもの将来に対してなんの考えも持ち合わせいないからです。
そもそも、センスって後から身に付きます。
それも、突然に。
大人にも記憶があるはず
親御さんや、指導者自身の幼少期にも当てはまると思います。
学生時代に打ち込んだ部活動でも趣味でも、当時ハマったゲームとかだってそうです。
よく分からないけど、何かがきっかけで、急にテクニックが上手くなる瞬間ってありませんでしたか?
「あれ?こういうことか!」と、ひらめく感じです。
このひらめきの積み重ねが、まさにセンスの土台であり、時間をかけてでも積み重ねてもらいたい経験といえます。
ひらめくまでの努力の積み重ねが多い人は、あとあと強いです。
早くから「センスがある」と、ツラい
努力して何回も「こういうことか!」を積み重ねて、少しずつ成長する人がいます。
一方で、挑戦していきなり感覚をつかめる人っていますよね。
いわゆる天才的な人です。
早い段階で周囲の大人から「あの子は、センスあるわね~」とか言われちゃう人です。
でも早くから「センスあるわね~」って言われる人、間違いなく後々苦労します。
周囲から求められるから、ツラい
チームにとって大事な試合、大事な場面が訪れれば、少年野球の監督は「センスのある」選手を起用したくなるんです。
保護者や周囲の選手も、それを求めます。
だって、勝ちたいんだもの。
打撃なら、たくさん打席が回ってくるように。
守備なら、投手・捕手・または、たくさん打球が来そうな守備位置に。
仮に、その「センスのある」選手が少々のケガを抱えていても・・・。
そうしないと、周囲も納得してくれませんからね。
そして「センスある子」は、ケガでボロボロになっていきます。
追われ、追い越される苦しみ
ケガだけではありません。
幼少期からセンスがある子って、そのあと伸び悩みます。
マラソンに似ていて、同世代の先頭を走っている感覚になるからです。
追いかける対象がないので、成長のペースが維持できなくなります。
早くからセンスがある子の苦しみ
・「センスある子」を目標に、多くの子が追いかけてくる!
・しかも後から「あ!こういうことか!」と気づき、追い上げるペースが早くなる
・そしてある日、実力的に追い越されることを実感する
・追い抜かれたら「自分はダメだ」と感じてしまう
こうして天才的な子たちは、自信を失い、諦めてしまう子が出てしまうんです。
「え?あの子、引退しちゃったの?」の原因は、元々センスがあった子特有の苦しみだったりします。
「消えた天才」
某テレビ番組で「消えた天才」ってやってますよね。
天才が消えるパターンは
・酷使によるケガ
・同世代に追い越されたと感じた
という2つがほとんどです。
酷使は論外、指導者の無能さが生んだ悲劇です。
一方、「追い越されたと思ったなら、また追えばいいのに」と思いますよね。
でも、天才たちの心は繊細であり、繊細ゆえに感性が高かったんです。
とはいえ、簡単に消えてほしくありません。
大事なのは努力を楽しむこと
幼少期に
・「センス無いわ~」と言われる子
・「センスあるな~」と言われる子
どちらにも言えるのは、努力を楽しんでほしいということです。*まずもって、大人は子どもたちに向かって「お前はセンスある/ない」とか言わないでくださいね。
・もっと上手くなりたい
・もっと強くなりたい
・あいつに負けたくない
というモチベーションと、達成するための努力と、その過程と成果を楽しむことですね。
そのためにも、「野球やりたいけど、近くにチームがない」っていう悲しい地域が減ることを願います。
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親や指導者の役割は「マインドセット」を育むこと
「マインドセット」を育むことは全ての親御さん・指導者に目指してほしいです。
もし、幼くして「センスある子」であるならば尚更、絶対にマインドセットを育んでください。
これ以上「消えた天才」という悲劇を生み出さないためにも。
マインドセットって何?という人には、以下の記事がオススメです。
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天才であっても、中身は子どもです。
成長の土台は未完成ですので、大人の力でしなやかマインドセットを育んであげてください!
まとめ
今回のポイント
・「センスある/ない」を論じてる大人がいちばんセンスがない
・センスは、ある日、突然に開花する
・早くから「センスがある」と、苦労する
・努力を楽しむことがなにより大事
あわせて読んでいただきたい
指導者のアプローチとして、あえて「叱る」のは、現代であっても必要だと考えます。
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今回は以上です。