今回は、少年野球に携わる親御さんの
練習日に回ってくる「お茶当番」が物理的・精神的にツラい
「お茶当番」やりたくない、チームを辞めたい
「お茶当番」が不安で、子どもの入団を決めかねている
といった悩みの解決に役立つ記事です。
今回の結論は「『お茶当番』なんて、さっさと撤廃しましょう」となります。
この記事を読んで、一部のチーム指導者や親御さんから反発の声があるかもしれません。
それでも私は記事にします!
ちなみに当ブログ、新潟市スポーツ協会・新潟県野球連盟から承認をもらってるんです。
↑のメールをいただき、
↓のように、指導者講習会に参加した皆さんに向けて、紹介していただきました。
「ぜひ野球界が抱えている課題なども発信してください」
というメッセージをいただいてますから、遠慮なく発信します。
私に文句があるという人は・・・!
お手柔らかにお願いします(^^;) *反発の強いコメント等、頂いてもスルーさせていただきます
では本題に入ります。
練習日の「お茶当番」は不要
まずもって、私がコーチをさせてもらっている【ひがし・S・ライナーズ】には、お茶当番がありません。
なので「お茶当番」の全てを把握しているわけではありません。
で、気になってSNSやWebサイトで「お茶当番」について調べたところ、衝撃が走りました。
「世の野球少年の親御さん(主にお母さん)に、こんなことをさせているチームが存在するの?」という内容です。
というのが、
・練習の開始から終了まで付きっきりで
・選手や指導者が飲む麦茶を、ジャグ(大きくて共用できる水筒のようなもの)で用意
・ジャグの中身が無くなったら補充
・ケガなどに備えて待機
・チームによっては、監督コーチの好みに合わせたコーヒーを用意
特に『監督(中略)コーヒーを用意』がヒドい!
何ですか?『好みに合わせたコーヒー』って?
ありえない!やってるチーム、今すぐ止めてほしい!
「朝から晩まで練習してたら…」⇦まずこれが異常
救護だって、そもそも指導者が対応するべきです。
もちろん、手伝ってくれる親御さんがいたら非常に心強いですよ。
でも真っ先に救護に携わるべきは、指導者です。
例え練習が中断したとしても、選手の健康が第一に決まってます。
選手の飲み物も、各自で用意すればいいんです。
これを言うと、
「いや朝から晩まで、長時間ぶっ通しで練習してたら飲み物無くなるじゃん」と言う人がいます。
ちょっと待っていただきたい。
朝から晩まで?
ぶっ通しで練習?
まず、それが異常であることに気付きましょう!
年に数回、合宿的なイベントとしてやるんなら話は別ですよ。
けど、少年野球の練習が朝から晩までぶっ通すのが当たり前のチームは、異常です。
小学生の身体や心にとって良くないことは、以前から指摘され続けています。
Number Web など、大手メディアでも取り上げられています。
野球離れの原因は“長すぎる練習時間”…学童野球に必要なのは“大人の指導”ではない(著:高木遊)
筆者の高木さんは、独自の取材で素晴らしい記事を執筆するライターさんとして有名な人です。
「『長時間練習やっとけば強くなる』なんて幻想だ」ってことに、気づきましょう。
自発的な手伝いは、もちろんありがたい
親御さんの話に戻します。
親御さんが自発的に参加してくれるなら、それは歓迎すべきことです。
ウチも、練習にお母さん方お父さん方が参加して手伝ってくれてますが、当番制ではありません。
みなさん自発的に来てくださり、非常に助かってます。
試合となると…
「親の負担は全く必要無いのか?」というと、そうでは無いのが現状です。
大会・試合となると、サポートが欠かせません。
ウチのチームでも、試合に関してはどうしても親御さんのサポートが必要なので、
・球場への移動
・スコアブック *ここに関しては「無くす・簡素化する」方向でJSBBに動いていただきたい
・審判 *ここも、「人員を減らす」などの軽減策を、JSBBに決めてもらいたい
・BSO(カウント)や球数のカウント *廃止・簡素化しても良いのでは?
この辺をお願いしています。
もちろん、各家庭で事情が異なりますから、どうしても頻繁に手伝ってくれる人、ほとんど来れない(来ない)人の差が出るのは間違いありません。
「親の負担」の解決策
では結局のところ、少年野球・スポ少の「親の負担」の解決策って、どうすればいいんでしょう?
どうしたって、毎回のように来てくれる人とそうでない人の差は出ます。
しかしそれを嘆いても始まらないし、解決しないですよね。
ここからは、
・指導者ができること
・親御さんができること
と言う視点で、提案させていただきます。
指導者ができること
指導者ができること、それは「来てくれる親御さんの満足度を高めること」です。
今日も楽しかった
参加して良かった
また参加しよう(したくなる)
と思ってもらうことです。
具体的に何をしたら良いのか?
これは、長時間練習や怒声罵声が代表例であるように
・選手たちを萎縮させる
・選手が指導者の顔色を伺うような野球
・指導者の怒声罵声でいつも雰囲気が悪い、暗い
・勝つことだけを目的にしている
といったダメなチームを反面教師にすれば良いです。
そして、「子どもたちの自発的な成長」を目的=判断基準にしましょう!
どんな練習をして、どんな声かけをすれば良いか、答えが出てくるはずです。
その積み重ねで、きっと子どもたちの満足度が上がります。
充実した表情で家に帰ってきた我が子を見れば、親御さんもきっと…
活動に参加してもしなくても、親御さんの満足度にもつながっていくのではないでしょうか。
親ができること
親ができることは何か?
極論ですが下記を選択することだと思います。
・「全部おまかせ」できるチームに入団、移籍
・とどまって前向きにチームに参加する
個人的なオススメは後者です。
「全部おまかせ」できるチームの代表例に「ポルテ」というスクールがあります。
正直この「ポルテ」ってスクール、私もよく知らないです。
ただ「完全なおまかせ」を希望する人は、調べてみても良いと思います。
↓の画像をタップ(クリック)するとサイトに移動します。
一方「前向きなチーム参加」ですが、これは物理的な参加だけではありません。
仕事や所用で参加できなくても、精神的に前向きでいることも「前向きなチーム参加」です。
具体的な内容は、こちらの記事でお伝えしています。
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【少年野球】親の「行きたくない」「参加したくない」を解決したい
続きを見る
せっかく携わるんですから、お子さんと一緒に前向きに関わってもらえれば、と思います。
親同士のトラブルは?
親御さん同士のトラブル。
これは起きるかもしれません。
でもそれって、少年野球に限った話じゃないですよね?
どこの誰にだって、意見や考え方の対立って起こり得ることです。
そうなったら、親(大人)同士で解決してもらうしかありません。
で、指導者が仲裁に立つのが早期解消になると思います。
仲裁に立つ目的は、
・トラブル解決のため
・互いの言い分を聞き、本音を引き出す
・互いが「どうしたい」「どうなりたい」のかを引き出す
本音を引き出せば、自然と答えが見えてきますし、第三者が仲裁に立つと落ち着くことが多いです。
間違って「誰か(どちらか)を勝たせよう」「どちらかを悪者にしよう」なんて考えると、事態を悪化させかねないので気をつけましょう。
まとめ
今回は少年野球の「親の負担」をテーマに、
今回のポイント
・練習日の「お茶当番」は不要
・「朝から晩まで長時間」が常態化してるなら見直しを!
・ウチの場合、試合となると親御さんのサポートが必要
・結論「親の負担」を完全に無くすのは難しい
・「親の負担」の解決策はある
といった内容をお伝えしました。
少年野球に限ったことではありませんが、「いろんなチーム」に「いろんな事情を抱えている人」が参加します。
それでも野球という素晴らしいスポーツに携わることで、お子さんやその周囲の人の生き方が前向きなものになれば、と願っています。
今回は以上です。