はぁ〜、来年部員(メンバー)少なくてどうしよう…
部員ってどうやって増やせばいいんだろう…
部員不足は、多くの少年野球チーム・スポ少の課題だと思います。
私がコーチさせてもらっている「ひがし・S・ライナーズ」も例外ではありません。
とはいえ、全校児童数400人足らずの学校区のチームの割には、良い感じに部員が集まってくれています。
1番の要因は、選手の親御さんが積極的にママ友に勧誘してくれたことにあり、もう大感謝です。
では、親御さんが勧誘などに積極的に動いてくれる理由って何か?
今回は、私なりの「少年野球で部員不足を解消させる、最も効果的な方法」についてお伝えしていきます。
参考までに
参考までに、私の少年野球に関する自己紹介
2019年:自身が2000年度に卒団した「ひがし・S・ライナーズ」の活動に練習補助として参加
2020年:夏から同チームの背番号28のコーチ
2021年:引き続き背番号28のコーチ、11月「軟式野球コーチ1」を受講→2022年取得予定
2022年:同チームのヘッドコーチ
で、今にいたります。
2019年からチームに携わってますが、この間毎年チームのテーマに挙げられるのが「部員不足」。
中でもギリギリなのが、秋の新人戦。
新人戦に出場する条件は「2~5年生選手が11人以上」いること。
2021年も、まぁまぁのピンチでした。笑
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【3か月で11人→15人】解散危機を解消した我がチームの活動とは
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では2022年は?
現在活動している選手は20名。うち6年生5人、1年生4人。
つまり2〜5年生は11人。
5年生選手1人は籍だけ残っている状態なので、実質10人。
まだ1人足りないですが、近日入団予定の選手がいるらしく、今年も新人戦に現チームで出場できそうです。
今秋の新人戦はベンチ入りできませんが、1年生が4人入ってくれたのも明るい材料です。
他のチームが部員減少・消滅・連合を組むといった選択を余儀なくされる中、ウチはむしろ増加傾向にあります。
この傾向を作るために、私が考え出した答えは・・・。
部員不足を解消する最も効果的な方法
少年野球の部員不足を最も効果的に解消する方法とは?
「満足度を高めること」これに尽きます。
で、満足度が高まると、それに対して「なんらかのお返し(貢献)をしたくなる」、これは人間の深層心理にある「返報性のルール」ってやつです。
ではこの満足度って、誰の満足度か?
大きく3方向です。
①親御さんの満足度
ここは正直、私にはよく分かりません!笑
なぜか?私は親じゃないからです。
しかし、そんな私でも満足度を高める努力はできます。
ということで、自分なりに考えたのが、以下の3つ!
1:チーム活動に対して、前向きに参加(理解)できている
週末になるとTwitterで、全国の野球少年少女をもつお母さん方の「はぁ〜、今週も子どもの野球か〜」というツイートを見かけます。
その理由が、
ヤバいチーム
・指導者が理不尽に怒鳴る、罵る
・朝から夕方まで1日ぶっ通しで練習
・上記のような空間に「当番」として、お茶出しをさせられるお母さん
こんな環境のチームがいまだに1チームでも存在することが、個人的には考えられないんですが、現状存在するみたいですね(苦笑)
なぜ逆をやらないのかが、不思議でなりません。
ちなみにウチは、
ライナーズの場合
・野球を知らない親御さんにも「なるほど」と思ってもらえる指導(を心がける)
・1日3〜4時間練習で、選手に「物足りない」と思わせる練習時間と量
・練習での当番なし(試合/行事は運営を手伝ってもらってます)
2:チーム活動に対して、親自身が精神的に余裕が持てている
親御さんに向けて常に伝えているのが、
・休みたい時に気軽に「休みます」と言える環境
・当番(強制)ではなく、「手伝える人いたら、よろしくお願いします」
ということです。
「無理のない範囲で、余裕がある時に、手伝ってもらえるとありがたいです」という環境も大事だと思います。
3:自分の子ども(選手)の満足度が高い
自分の子どもが「楽しそう」「嬉しそう」「目に見えて成長していることが分かる」、となれば満足度って高まると思うんです。
ちなみに、子どもの満足度って単なる「楽しい」では完結しないんですよね。
ということで私は「昭和っぽい」と言われようが時には叱ることも用いて、選手の喜怒哀楽あらゆる感情を引き出せないか、と模索しています。
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【少年野球】「昭和かよ」と言われようが、私が子どもたちを叱る理由
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また、野球やってる子どもは、精神的に荒れにくいという統計も出ているそうです。
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野球が子どもたちを救うことが証明されました
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②選手(子ども)の満足度を高めること
じゃあ、選手の満足度ってどうすれば上がるんだろう?
ここに関しては、「タイムラグ(時間差)がある」というのが私の持論です。
例えば、
・野球に没頭できているか
・心から楽しめているか
この辺って、本人は無自覚だったりするんですよね。
で、後から「あの時、充実してたな〜」って気づくパターン。
周囲の人間は気づく
選手自身の満足度は後から実感するものだ、というのが私の考えです。
ただ、周囲の人間は程度の差はあれど、気づくはず。
例えば「なんか○○(選手)の顔つきが変わった」「最近、楽しそう」などなど。
ここまで明確ではなくても小学生同士で、何かを感じとることはあるはず!
その感覚(あいまいな表現ですいません)が伝わり、感化され「私(俺・僕)もやりたい」に繋がる気がするんですよね。
指導者の努力と満足度*満足度については要注意
指導者の満足度だって、高い方が良いに決まってます。
なぜかって?
指導者が楽しそうなら、それはきっと選手に伝わるし、やがて親御さんにも伝わるからです。
想像してみてください。
「仕方なく、やってやってるんだ〜」ってふんぞり返ってる指導者と、
「このチームで監督(コーチ)をやれて幸せだ!」っていつも笑顔の指導者。
どっちの指導者と野球がやりたいか、聞くまでもありません。
指導者の自己満足はキケン
しかし指導者の満足度に関しては、注意が必要です。
なぜかというと、
勘違いに注意!
・教え子の小学生たちの動きが、統率がとれている
・選手が指導者の思い通りに動いてくれる
これ、私が思うに指導者の自己満足です。
自己満足は危険!いけません!
特に、「指導者の思い通りに動く」は要注意!
具体的には
○:選手が「自分なりに思う・考える」ベスト・最善を尽くした結果、たまたま指導者の思い通り
なら良いと思うんですが、
✖️:選手が指導者の「言いなり」になった結果の思い通り
こんなのただの奴隷ですからね。論外です。
置き換えると、大人の想像の範疇に収まらない(○)か収まる(✖️)か、といったところでしょうか。
「選手を言いなりにしたい」という器の小っちゃい指導者って、自分の範疇に収まらない(想像を超える)ことに、いちいち腹を立てるんですよね。
話す機会は活かしましょう!
監督・コーチをしている人向けに、こんな記事を書きました。
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【少年野球指導者】ミーティング、恥ずかしがるだけ損です
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もうね、恥ずかしがったり、カッコつけたり、言い訳してミーティングなどでテキトーに話してる指導者のみなさん、もったいなさ過ぎですって!
選手だけでなく、親御さんもいるような場所なら、話すことで「こんな指導者がいるチームに入れて良かった(満足度アップ)」って思ってもらえる絶好のチャンスじゃないですか。
もちろん、内容によりますけどね。
選手とは信頼関係で繋がっていたいですよね。
まとめ
今回のポイント
・部員不足の効果的な解消方法は満足度を高めること
・満足度が上がれば、親御さんは自然と「お返し」がしたくなる
・指導者の自己満足には要注意、でも恥ずかしがってる場合じゃない!
今回は以上です。