今回は、
監督やコーチの考えが理解できない、合わない
監督やコーチに言いたいことあるけど、我慢してる(でも限界…)
練習方法や選手采配に口を出したくなる
といった少年野球に携わる親御さん(特にお父さん)の悩みや、
指導者同士で意見が割れる
親の口出しをやめさせたい
でも、トラブルは避けたい
といった少年野球の監督コーチの悩みの解決に役立つ記事です。
このブログを書いているのは、

現在:背番号:29のヘッドコーチ
コーチとして、野球だけでなく心理学やマーケティングを勉強中
今回の結論は、少年野球に携わる大人は「子どもたちのために」が原点である、ということです。
このことを忘れなければ、トラブルが起きたとしても、改善に向かっていきます。
そして、仮にトラブルによる「決裂」「崩壊」があったとしても、再建・修復・そしてパワーアップができます!
その実例も含め、説明していきます。
トラブルの原因
少年野球に対して情熱がある人ほど、
「なんとかしたい」
「より良いものにしたい」
という思いや考えは強いです。
で、その思いや考えって十人十色ですよね。
となると、どうしても考え方や意見、指導方針の違いって表れます。
ここで、語気が強くなったり感情が前面に出ることでトラブルに発展するわけです。
トラブルになった時、どうする?
監督コーチ間、指導者と親の間にトラブルが起きたら、どうしたらいいでしょう?
解決方法は「子どもたちのために」を最優先に考えること、これだけです。
「え、それだけ?」と思いますか?
考えてみてください。
指導者間トラブル、または指導者と親のトラブルって、行き着くところ「ケンカ」ですよね。
ケンカの原因は、感情です。
感情が邪魔して冷静さを失えば「子どもたちのために」という思いも失います。
こうなったら、タチが悪いです。
「俺の方が正しいんだ」という思いが暴走し、最悪の場合は子どもたちを巻き込んだ「代理戦争」に発展しちゃいます。
「子どもたちのために」どころか、子どもを利用して大人がケンカなんて、醜いったらありゃしないですよね。
その人の考えが、正しいか正しくないかなんて、どうでも良いんですよ。*ケンカになってる時点で、正しくない
重要なのは「子どもたちのため」になっているかどうか。
これさえ失わなければ、ふさわしい方向に解決していきますよ。
子ども「たち」ですよ
気をつけたいのが、「子ども『たち』のために」ということです。
自分の子ども『だけ』とか考えちゃうと、おかしな方向に進んじゃいます。
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【言い方キツくてごめんなさい】少年野球にいるダメな親の特徴
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実際に、有名かつ強豪チームでも、指導者がチームの代表の方針転換に対して「怒り」「反発し」「全員辞めちゃう」という事件がありました。
有名な実例
「堺ビッグボーイズ」というチーム、聞いたことあります?
硬式ボーイズリーグでは、超有名かつ強豪チームです。
卒団生には、筒香嘉智選手や森友哉選手といったプロ野球選手がいます。
全国制覇を2回もしてます。
このチームが、2009年にチーム方針を大転換させたそうです。
大転換の内容は?
大転換の内容は、
・勝利至上主義ではなく、育成重視
・主催していた大会をトーナメントからリーグ戦に
・練習時間の短縮
・指導者の怒声、罵声禁止
といった内容です。
今なら「そりゃあ、ねぇ」と思う内容ですが、2009年当時の日本野球界にはこの考えは浸透していません。
それをチームの代表が「大転換して、こういう方針にします」と打ち出したんです。
当然のごとく、強い反対意見が出ます。
実は私、2021年に堺ビッグボーイズの阪長監督が主宰するオンラインセミナーに参加したんです。
この時の話も聞きました。
阪長さんは、
「コーチだけでなく、親からも『断固反対』という声(怒り)が噴出した」
けど、
「そんなことは織り込み済みだし、やるしかないと思ってましたから、断行しました。笑」
とサラリと言ってましたが、当時は大変だったと思います。
実際、反対派のコーチたちは全員辞めてしまったそうです。
というか、全員反対派だったため、指導者はほぼ0人に…。
その後どうなったか?
指導者がほぼ全員辞めてしまった堺ビッグボーイズ。
その後どうなったかというと、
堺ビッグボーイズのその後
・賛同してくれる指導者が、多数入ってくれた
・選手の笑顔が増えた
・部員も増えて、小学部を設立
・賛同した筒香嘉智選手が、スーパーバイザーに就任
・大転換後に卒団した選手がプロ野球選手に(楽天:入江大樹選手)
このように、大転換は成功し、今も改革の真っ最中だそうです。
堺ビッグボーイズ関連のニュース記事 (Full Count:「これからの少年野球のあり方は? 練習時間短縮、球数制限、指導者の怒声禁止…堺BBの進める改革)
まとめ
今回のポイント
・情熱があるからこそ、指導者間や親とのトラブルは仕方がない
・重要なのは「子どもたちのために」という軸
・名門チームだって、過去に大きなトラブルがあった*指導者が全員辞めちゃった
・トラブルを乗り越え、より良いチームになった
「ウチは堺ビッグボーイズとは何もかも違うから、参考にならないよ」とか思わないでください。
だって、堺ビッグボーイズの大転換には「子どもたちのために」という軸があったじゃないですか。
このブログを読んでる指導者や親御さんも、「子どもたちのために」という思いは共通していると思います。
当ブログをぜひ、チームの意識改革に役立ててみてください!
別記事にて、チーム内の人間関係改善に役立つ情報もご紹介しています。
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今回は以上です。