自己紹介
・2024年から野球をメインにしたパーソナルトレーナーとして活動
・2019年1月〜2023年5月まで学童野球チームのコーチ
・資格「軟式野球コーチ1」「NSCAーCPT」など
2024年11月からは、地元上越市にあるNPO法人上越スポーツラボDEWが運営する「野球塾」でメイン講師をさせていただいてます。
ボールを投げるうえで、悩みはありませんか?
今回は「うまく投げるコツは?」「どうすれば、いい球って投げられるの?」といった疑問に答えたり、お子さんにアドバイスがしたいという親御さんにお役立ちできる内容かと思います。
投げ方の極意のようなものは色々世に出回っていますが、私なりに思う投げ方の極意はこれ1点かな、という考えです。
もちろん上達するためのポイントは他にも無数にありますが、細かな話をし出すと難しく=つまらなくなりかねません。
ということで、もし「何かわかりやすいコツはない?」と聞かれた時を想定してこの記事にしました。
そして、この極意が身に付くと「垂れない球筋」「怪我しにくい」、いわゆる『いい球を投げる良い選手』になることでしょう。
この考えに行き着いた経緯
私自身、小学校1年生から野球を始めて高校3年まで続けましたが高校2年の夏に投手でもないのに肘を痛めました。
また、2010〜2015年まで神宮球場でグラウンド整備などの仕事をしていた時に現役のプロ野球選手とキャッチボールをさせていただいたこともあります。
それ自体が貴重な経験なのですが、プロのボールは軽〜く投げているのに文字通り「糸をひく」ような綺麗な球筋だったんです。
あの球筋を見た時の感動・衝撃はいまだに忘れられません。
そして2019年から学童野球に携わり、投球フォームを一から勉強し直しました。
この投稿をInstagramで見る
これらを踏まえて導き出した答えの一つが今回の結論です。
その結論が「リリース時の指先」になります。
詳細は下記の通りです。
リリース時の指先とは?
リリースとはボールが指から離れる瞬間のことを言います。
投げる動作の「最後」と位置付けていいかもしれませんね。*もちろんその後の動作はありますが「ボールが手から離れる」という観点での「最後」と位置付けます。
極論を言ってしまえば「終わりよければ全て良し」なんです。
終わりをよくしようとすると、その前の動作も逆算的に改善されることもあるので「最後」は重要だよな、と考えます。
では本題です。
悪い(でも多い)リリースが下の画像です。
どう悪いかと言うと、人差し指と中指全体で押しています。
この押し方だと肘が先に抜けていく「肘抜き」フォームになってしまうんです。
肘抜きで良いことは、はっきり言って一つもありません!
「肘を痛めやすい」「ボール(球筋)が垂れる」、何より格好悪いです。
オススメはこれ!
一方で、オススメしたいリリースがこちらです。
指先で強くボールを押し切ろうとすると画像のような状態になるはずです。
この状態になると腕だけでなく、体幹と連動した出力を発揮しやすくなり「肘抜き」の不恰好なフォームが自然と回避できます。
つまりリリースのボールが「指から離れる」は「×指全体で離す」「⚪︎指先で離す」が結論です。
イメージ
実際に指先(イメージは爪の先)でボールをつぶすような感覚でボールを投げてみてほしいです。
オススメなのは発泡スチロール。
このボールは軽くて当たっても全く痛くないので動画のように屋内でもどこでも安心して投げられます。
指先で強く押し離せていれば、浮き上がるような軌道のボールが投げられてお子さんは楽しいと思いますし、理想とする球筋のイメージトレーニングにも最適です。*他の魅力的な使い道は別記事にて紹介します。
私の住む雪国:新潟県の冬の屋内トレーニングにもオススメです!
リリースを意識したスローイング。
ボールは発泡スチロールでできたものを使っています。 pic.twitter.com/0xy5Hyi8Zo
— 町田伸之介@トレーナー兼りらいぶパティオの販売店長 (@Smatch30) November 16, 2024
発泡スチロールのボールはこちら(Amazon)でも買えます。
大きさの目安ですが、野球のボールは直径がおおよそ70mm以上なのでその前後の大きさを選ぶと良いでしょう。
あくまでトレーニングで使うので、実際の野球ボールより大きくても小さくても問題ありません。
まとめ
今回は野球における投げ方の極意をひとつだけお伝えしました。
その内容は「リリース時の指先の感覚」であり、指全体で押すのではなく指先(イメージは爪の先)で押し切る感覚です。
この感覚を身につけるのは簡単ではなく、根気がいるかもしれません。
しかし、野球の世界で求められる「いい球」を投げるためには欠かせない要素ですし、肩肘の怪我リスクを避けるためにもぜひ身につけたいスキルですね!
-
【超シンプル】キャッチボール初心者に知ってほしいポイント1つだけ
続きを見る