少年野球:指導者資格の悩み

【2025年版】少年野球指導者の資格取得ガイド

学童野球(小学生の軟式野球)では2024年からチームが公式戦に出場するための条件として、監督コーチの指導者資格が必要となりました。

今回の記事は、これから指導者になる方やチームで指導者資格を持っている人がいない場合の「資格ってどこで取ればいいの?」「ベンチ入りする指導者全員に必須なの?」といった悩みの解消に役立つかと思います。

自己紹介

町田 伸之介

新潟県上越市出身で1988年生まれ、小学1年から高校3年まで野球をやってました。

・2024年から野球をメインにしたパーソナルトレーナーとして活動

・2019年1月〜2023年5月まで学童野球チームのコーチ(2022年〜ヘッドコーチ)

・2022年「JSPO公認軟式野球コーチ1」取得

・資格「軟式野球コーチ1」「NSCAーCPT」など

2024年11月からは、地元上越市にあるNPO法人上越スポーツラボDEWが運営する「野球塾」でメイン講師をさせていただいてます。

結論ですが、色々あるけど「JSBB公認学童コーチ」を監督1人が取得してれば大丈夫!心配なチーム(監督不在の可能性等)はコーチや責任者も取得するとより良い、となります。

他の資格についても調べているので良かったらご参照ください!

監督が取得していればオーケー!

まず「ベンチ入りする監督コーチ全員資格必須なのか?」ですが、監督だけ取得・保有していれば原則OKです。

もし監督が持っていなくてもベンチ入りする他のコーチか代表者が持っていればそれでも大丈夫であると、全日本軟式野球連盟の公式サイトでも掲載されています。

どの資格を取ればいいのか?

上の画像(概要)にある通り対象資格が5つありますが、どれを取ればいいのかわからない方へ。

どれを取っても問題ありませんが、最も取りやすいのは①の「JSBB公認学童コーチ」だと思います。

理由は

費用が比較的安い

eラーニングで好きな時間に講義を受けられる*期限あり

常時開講している」の3つです。

また、学童野球を統括する公益財団法人全日本軟式野球連盟(JSBB)が推奨する資格なのも安心材料です。*他が不安というわけではありませんが。笑

①〜⑥について、解説していきます。

ちなみに私は②JSPO公認コーチ1(軟式野球)を取得しました。

①JSBB公認学童コーチ

特にこだわりが無ければこの「公認学童コーチ」で良いでしょう。

受講方法

eラーニングで受講する

金額:受講料¥4,000、登録料¥2,000(4年間有効)=合計¥6,000

e ラーニング講習は6つのカリキュラムの講義動画をそれぞれ視聴し、テストに合格することで学童コーチ資格を取得出来ます。

各カリキュラムは講義動画とテストを合わせて約 1 時間ずつに設定されており、

動画は 2~3 つのブロックに分かれているためご自身の都合に合わせて少しずつ受講することが可能です。

また、テストは期間内であれば合格するまで何度も解答可能なのでご安心ください。

尚、e ラーニング講習は申込みから最大 30 日間受講(動画視聴とテスト解答)が可能ですので、その期間内であれば、復習用としてもご利用いただけます。

申込みをご希望の方はこちらのJSBBのサイトで講習会申込手順が案内されているので、よかったらご参照ください。

条件

年齢:受講年度の 4 月 1 日現在満 18 歳以上

所属:全日本軟式野球連盟登録チームやスポーツクラブ、スポーツ少年団等において軟式野球競技の指導にあたっている者。または指導者になろうとしている者で、全日本軟式野球連盟の承認を得た者

「または指導者になろうとしている者で…」の部分が曖昧で、わかりにくいです。

ただ、チームに所属していなくてもPlayBB-membersで会員登録できていれば申込みできると思います。*確証はありません、ご了承ください

②JSPO公認コーチ1(軟式野球)

JSPOは日本スポーツ協会のことで、野球に限らず国体など日本のスポーツに幅広く携わる機関です。

JSBBとの関連はわかりませんが私がJSPO公認コーチ1を取得するために受講した講習会に、JSBBの事務局長が講師として来ていたのでしっかりした結びつきはあると考えられます。

 

受講方法

まずはJSPOサイト指導者マイページにてアカウント登録しましょう。

以下はJSPOサイトの引用です。

資格を取得するためには、共通科目Ⅰおよび専門科目を修了する必要があります。

共通科目Ⅰは、日本スポーツ協会が実施するオンラインでの講習を、専門科目は都道府県スポーツ協会または中央競技団体が実施する講習会をご受講ください。

※それぞれにお申し込みが必要です。

少しわかりにくいですよね?

共通科目はいつでもオンラインで申し込んで、受理されればいつでも自宅で受講できます。

専門科目は指導者マイページから「実施競技名で調べる」⇨軟式野球コーチ1を調べて日程・会場を確認し申込みます。

先に共通科目を受講し、専門科目を受講する流れですが約1年間かかると思っておいた方が良いでしょう。

時間に余裕をもって準備したいですが、それが難しい方はやはり①JSBB公認学童コーチをオススメします。

受講資格

受講する年の4月1日現在 満18歳以上の者(競技によっては満20歳以上)

JSBB公認学童コーチとの違い

①JSBB公認学童コーチとの違いは、JSPOの専門科目(ここでは「軟式野球コーチ1」)が常時受講できるわけではないことです。

各都道府県で「いつ」「どこで」開講されているかは、各自で調べていただかないと申込みできません。

お住まいの都道府県で開講されていなくても、隣県等で受講できるのでJSPOのこちらのページで日程と会場をご参照ください。

③JSPO公認コーチ3(軟式野球)

②と何が違うかというと、例えば都道府県の選抜チームを編成する際に監督コーチも選抜されますがコーチ3を持っている人が選抜の対象となります。

各都道府県の野球連盟のリーダーとなって運営に携わる意欲のある方は、この資格が役に立つことでしょう。

受講方法

・JSPO(日本スポーツ協会)が定める共通科目Ⅲ(150時間)と専門科目(60時間)を受講する

・受講料金は共通科目Ⅲ:22,000(税込)/教師:61,600(税込)*別途リファレンスブック代 専門科目:11,000(税込)

詳しくはJSPOのサイトをご覧ください。

条件

・コーチ1を取得していることが前提

・満22歳以上

・全日本軟式野球連盟登録チームやスポーツクラブ等において軟式野球競技の指導にあたっている者(または指導者になろうとしている者)

④JSPO公認スタートコーチ(ジュニア・ユース)

JSPO公認スタートコーチとは、

スポーツ少年団・総合型地域スポーツクラブ・学校運動部活動等において

必要最低限度の知識・技能に基づき、子どもたちにスポーツ・運動(遊び)の楽しさ、安全・安心な活動を提供する。

この資格を取得すると、スポーツ少年団登録において「スポーツ少年団の理念を学んだ指導者」として登録することが可能です。

JSPO公式サイトより

「スポーツ少年団」での指導者の方が取得することを推奨される資格です。

スポーツ少年団の要件を満たす目的以外では、あえてこの「公認スタートコーチ」を取得する必要はないと思いますね。

⑤JSPOスポーツコーチングリーダー(旧コーチングアシスタント)

こちらは私も2021年に取得しました。

目的としては「中学の部活動にも将来的に関わるかもな」という考えでなんとなく取った感じです。

こちらも学童野球のために取得する必要はないと思います。

受講方法

①オンライン学習②オンラインテスト③レポート提出で構成され、部分受講は認めず各コースの開催(受講)期間内にすべての課程を修了する必要がある

①オンライン
学習: リファレンスブックによる自宅学習及びオンライン学習システム上での動画教材を用いた学習を行う。

②オンライン
テスト: オンライン学習システム上でオンラインテストを実施する。
※「正解率60%以上」で合格となる。

③レポート
提出: ①および②での学習内容を踏まえ、課題レポートを作成し、提出する。

受講条件

以下の通りです。*JSPO公式サイトより引用

・受講する年の4月1日現在、満18歳以上の者。

・地域スポーツクラブ・スポーツ少年団・学校運動部活動等において、安全・安心で基礎的なスポーツ指導や運営にあたる者またはあたろうとする者

・インターネットサービス「指導者マイページ」から申込が出来る者(申込用紙での受付はしない)。

※原則として、「公認コーチ1養成講習会(専門科目)」及び「公認アシスタントマネジャー養成講習会」、「公認ジュニアスポーツ指導員養成講習会」ならびに「公認スタートコーチ(ジュニア・ユース)養成講習会」を除く他のJSPO公認スポーツ指導者資格との同時受講は認めない。

受講するにはJSPOのサイトにて指導者マイページでのアカウント登録が必要となります。

受講費用

受講費用:18,040円(税込み)です。

<内訳>
・受講料:15,400円(税込み)

・テキスト代(電子版):2,640円(税込み)

※受講料およびテキスト代は、申込承認後に指定の期日までに指導者マイページよりお支払いください。
※費用の支払いが確認できない場合、受講内定を取り消します。
※受講キャンセル等による受講費用の返金は行いませんので予めご承知おきください。

⑥BFJ公認野球指導者基礎Ⅰ U12

BFJとは全日本野球協会のことで、こちらも大きな野球の組織でJSBBとは別組織です。

ただ、⑥BFJ公認野球指導者基礎Ⅰ U12に関する情報が更新されていないので私自身、受講方法がわかりません。

ですので①〜⑤、特にこだわりなければ①JSBB公認学童コーチを取得すればオーケーというのが結論となります。

今回は以上です。

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