今回はお子さんが野球をやっている中で
野球をやるうえで素質のある子ってどんな子?
うちの子は上手になる素質があるのだろうか?
素質って生まれつきだから伸ばせない?
といった悩みに向けた記事です。
自己紹介
町田 伸之介
新潟県上越市出身で1988年生まれ、小学1年から高校3年まで野球をやってました。
・2024年から野球をメインにしたパーソナルトレーナーとして活動
・2019年1月〜2023年5月まで学童野球チームのコーチ(2022年〜ヘッドコーチ)
・資格「軟式野球コーチ1」「NSCAーCPT」など
2024年11月からは、地元上越市にあるNPO法人上越スポーツラボDEWが運営する「野球塾」でメイン講師をさせていただいてます。
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私の個人的な観点ではありますが「選手として、それ以上に人間として伸びる素質」が大きく3つあると考えるので、それをお伝えしていきます。
①マインドセットがしなやか
②自分の感覚を大切にできる
③野球以外のスポーツも好き(得意あるいは努力できる)
この3つのうちいずれかが当てはまっていれば素質があると考えます。
もっと言うと、上記で挙げた3つは後から身につけることができる上に親のサポートがあれば成長のブースト(加速)にもなり得るんです!
打てる・守れる・走れる⇨後からでも伸ばせます
前置きとして、野球の能力的なところを素質と表現することに疑問を抱いています。
「遠くに飛ばす素質がある」「素質のあるフォーム」のようなことを言う人もいますが、その辺は練習や試合で経験値が増えていくうちに身についてくるものです。
今回は、後からぐんぐん伸ばすために必要な内面的な素質として代表的なものを3つ紹介していきます!
①マインドセットがしなやか
マインドセットとは、心構え・考え方のことです。
「マインドセットがしなやか」とはどういう状態か?
「しなやか」の反対が「硬直した」マインドセットと表現します。
違いはこうです。
硬直マインドセットの特徴
・成功すること(だけ)を大切にする
・失敗しそうなことに挑戦したくない
・試合や試験は評価されるツールであり、他人の評価が気になる
しなやかマインドセットの特徴
・自分が成長できるかどうかを大切にする
・「難しそう」「失敗しそう」でも成長できる舞台と思えば挑戦する
・試合や試験の結果を次の成長へのきっかけにできる
野球に限らず能力の有無よりも、マインドセットによる成長性が素質の有無であると考えます。
硬直したマインドセットの選手でも「上手だな」という選手はいるんですよ。
何ならプロ野球選手にもいるはず。
しかし硬直しているので、失敗を避けたり「新しいこと」「違った視点」といったものを採り入れることにも消極的になりがちです。
いわば真似事はするけど自分から道を切り開くことができないタイプですね。
プロであれ、それ以外の環境であれ「いつまでも成長できる」「新しいことに貪欲にトライする」というマインドセットを携えた人は、成長し続ける素質があるという点で魅力的といえます。
しなやかマインドセットを育むために
この後の②・③とも共通する内容です。
お子さんがしなやかマインドセットに成長するために、親御さんに協力していただきたいことがあります。
大きく3つで
・誉めるなら、結果ではなく経過(努力する姿)で
・お子さんが挑戦したいこと、興味を持ったことを頭ごなしに否定しない
・お子さんの答えではなく、考えを引き出す会話
今回の記事には書き切れないので後日別記事にて説明させていただきます。
勉強や大人になってからの社会生活にも役立つので。
②自分の感覚を大切にできる
自分で考え、自分の感覚を大切にできる選手は伸びる素質があります。
こういった選手は失敗しても他人のせいにしません。
常に自分と向き合えれば失敗はただの失敗ではなく、いつかくる成功に繋がることでしょう。
私の職業上、セッションを受けてくれる選手に向けてアドバイスをいくつか提案します。
しかし私が送るアドバイスと本人の感覚であれば
アドバイス < 本人の感覚
という具合に本人の感覚を大切にしてほしいです。
ではアドバイスは不要なのか?というと、それだと私の存在意義が危うくなります。笑*危うくていいんですけどね。
周囲からもらうアドバイスは、本人の感覚を磨くうえで参考になるものを本人に選んでほしいと願います。
その結果、失敗したとしてもそれでいいんです!
「次はどうしようか」と次の一歩を踏み出せますから。
× 言われた通りにやる
⚪︎言われたことを自分の感覚に当てはめて失敗を恐れず試せる
これができる選手は、仮に指導者の話を聞き流すタイプであっても伸びていくと考えます。
むしろプロで成功したい選手であれば、コーチの言うことを真面目に聞くことより「どうやって生き残る?」「どうやって競争に勝つ?」「どうやって自分を役立てる?」を自分で考え突き進まなければいけません。
③野球以外のスポーツも好き
スポーツに限ったことではありませんが「野球以外できない」というのはいかがなものかと考えます。
中には「野球以外に興味がない」と主張する選手もいますが、私の肌感としてこれを言う選手の多くが①で話した「硬直したマインドセット」の持ち主ですね。
他のスポーツや他の分野に対して「食わず嫌い」のような反応なんです。
なにも「野球以外のスポーツも完璧にできる選手になれ」なんて誰も言ってません。
そうではなくて野球に必要な能力は野球以外でも伸ばせるし、練習や試合以外の時間(学校や家での生活)をどれだけ野球に活かせるかという考え方にこそ素質の有無が問われます。
例えば通学路や廊下を歩くとき、あなたの歩き方はどうなってますか?
あとは体育の授業の「準備体操」。あそこにも野球上達のポイントが詰まってますが、テキトーにやってませんか?
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日常にも上達のヒントは山ほどあることが発見できる選手も素晴らしい素質の持ち主ですね。
そんな選手は、練習や試合も経験し続けていくことで自然と技術は身につきます。
「他のスポーツ」について詳しく説明した記事がこちらにあるので、よかったらご覧ください。
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【野球上達の決め手①】子どものうちに伸ばしたい「身体能力」
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まとめ
今回は野球をやるうえで「素質のある選手とは?」を解説させていただきました。
・マインドセットがしなやか
・自分の感覚を大切にできる
・野球以外のスポーツも好き(得意あるいは努力できる)
野球の技術以上に考え方や心のあり方が大切であると考えますし、今からでも何歳からでも育むことができます!
今回の記事がお子さんの更なるレベルアップに繋がれば幸いです。
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【もっと大事なこと】「うちの子、野球が下手で」と悩むお母さん方へ
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今回は以上です。