初心者の悩み

【もっと大事なこと】「うちの子、野球が下手で」と悩むお母さん方へ

今回は、お子さんが少年野球(学童野球)チームに所属していて

うちの息子はコツコツと頑張っているけどなかなか上達しない

上手な下級生がうちの息子に代わって試合に出る事が多い

なんで自分の子だけできないの?

といった悩みをもつ野球少年少女の親御さんのお役に立つ内容かと思います。

自己紹介

町田 伸之介

新潟県上越市出身で1988年生まれ、小学1年から高校3年まで野球をやってました。

・2024年から野球をメインにしたパーソナルトレーナーとして活動

・2019年1月〜2023年5月まで学童野球チームのコーチ

・資格「軟式野球コーチ1」「NSCAーCPT」など

2024年11月からは、地元上越市にあるNPO法人上越スポーツラボDEWが運営する「野球塾」でメイン講師をさせていただいてます。

 

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今回の結論は「続けていくうちに上手くなりますよ」となりますが、だとしても今のこの状況をなんとかしたいですよね。

今の状況を変えるために必要なのはズバリ、考え方です。

どういうことか、説明していきます。

少年野球の「上手い」「下手」は誤算の範囲

まず小学生の段階で「上手い」「下手」を論じることがナンセンスです。

中学以降の成長曲線を考えると小学6年生までの「上手い」「下手」は小競り合いのようなもので、信じられないかもしれませんがいくらでも当時「上手い」と思っていた選手を追い越せます。

野球の技術以上に、12歳まではいろんな運動を通して体の使い方を経験してほしいですね。

【野球上達の決め手①】子どものうちに伸ばしたい「身体能力」

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むしろ、小手先の技術だけ身につけて「自分(うちの子)は上手い」と勘違いする選手や親御さんの方が、後々辛い思いをすることになります。

そのように辛い思いをしないために、身につけたいのが次の内容です。

お子さんに何を求めるか

「子どもに何かを求めるなんて間違ってる」という意見もあるかもしれません。

しかしこれと「健康」は求めても良いのではないでしょうか。

それが考え方や心構えの「成長」です。

野球の技術なんて二の次で、親が求めなくても本人がその気になったら技術はいくらでも伸ばせます。*きっかけやタイミングは個人差がありますが

考え方や心構えが成長した選手は

・どんな道に進んでも*野球以外も

・大人(何歳)になっても

・なんなら指導者がいなくても *本人にとって身の回りの全ての人が「善き指導者」になる

前向きに成長し続けることができます。

時間とともに成長が加速する

考え方や心構えが成長した子どもは、中学・高校(その先も)と進むにつれあらゆる面での成長が加速します。

なんらかの失敗や困難な出来事を自分の成長のチャンスと考え、成功体験は自信にして更なる努力の意欲に繋げようと考えるからです。

つまり、どう転んでも成長します。

そして本格的な差が開いたり爆発的な成長をするのも中学以降であり、20代過ぎてから急成長してプロ入りする選手もザラにいるくらいですから。

ただ、そのために早めに多く経験してほしいことが1つあります。

それが「主体性」です。

主体性

主体性とは、いわば「自分の意志で判断・行動する」ことです。

「受け身の反対」と言えるかもしれません。

受け身がダメというわけではありませんが、何かを決めたり行動するときに主体性が必要です。

学校や習い事で成績優秀でも「言われたことだけ頑張る」「教えてもらわないと次何をして良いか分からない」という子がいます。

こういった子が主体性が薄いあるいは無い特徴であり、「燃え尽き症候群」だったり「指示待ち人間」といったカテゴライズをされてしまいがちです。

それを避けるためにも主体性は小さいうちから身につけたいですが、どのように身につけたら良いでしょうか?

ここは親・指導者といった周囲の大人の協力が必要です。

なるべくお子さんの「⚪︎⚪︎がしたい」を尊重すること

「⚪︎⚪︎がしたい」に限らず、お子さんの考えや意思の表示に対し「違う」「ダメ」といった否定は極力避けたいです。

自分の親から否定されたらつらいですよね。

子どもはそれを避けようと「否定されたくない⇨意思表示しない=主体性を打ち消す」方向に進んでしまいます。

でももし「それは絶対に間違ってるよな…」と思うことに出くわしたら?

その時のオススメの方法は2つです。

お子さんの言葉を繰り返す(聞き返す)

「(お子さんが「〇〇なんだ!」と言ったら)〇〇なんだね!」とそのまま返す方法です。

これをすることで自分の意思を自分なりに考えるようになるはずです。

いちどお子さんの意思表示した内容を受け入れた後、自分の考えを説明する

「それは絶対に間違ってるよな…」と思う理由を伝えた上で、自分の考えをお子さんに伝える方法です。

どちらの方法も意思表示したお子さんは「否定された」とは感じません。

文章にすると少々めんどうに思うかもしれません。

しかし、習慣化されれば難しくないですしお子さんが成長するには大人も一緒に成長する必要があります。

結果で褒めたり叱ったりしない、過程(努力)を褒める

結果に対して何かを言いたくなるかもしれませんが、これをすると子どもは「結果を求められている」という思考に陥りがちになります。

これの何が悪いかというと、何か困難なことや時間がかかりそうな(だけど自分の成長につながりそうな)ことに挑戦しなくなるんです。

長期的な成長よりも、目先の簡単なこと・クリアできそうな結果を出しやすいことしか取り組まなくなり成長を阻害されます。

結果以上に、その途中の努力を感じられるシーンがあれば積極的に褒めてあげましょう!

褒めるというより教えてあげるような感じですね。

「〇〇を頑張ってるんだね」

「頑張っているのは伝わってるよ」

このような感じで!

まとめ

今回は野球少年少女の親御さんの「うちの子、頑張ってるけど結果が…」という悩みに対する解決方法をお伝えしました。

総じて言えることは「すぐに」「簡単に」解決しないということです。

しかし、時間をかけて長い目でお子さんの考え方や心構えの成長に繋がることで時間とともにその成長は加速していきます。

実際、「この子は上手くなれるのかな…」と思う小学生を何人も見てきましたが必ず成長してましたし、彼らはまだ小学校高学年や中学生なので更なる成長が楽しみで仕方ありません。

焦ることなく、他人と比べることなく、成長を見守っていただきたいと思います!

今回は以上です。

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