今回は甘味料について
「甘味料ってダイエットにいいの?」
「天然の甘味料なら安全なのでは?」
「アスパルテーム以外なら大丈夫でしょ」
といった疑問や不安がある方、または「砂糖より甘味料の方がマシ」と思っている方のお役に立てる記事です。
結論ですが、タイトルにもある通り「甘味料は肥満・不健康の元」です。
安全な甘味料なんて存在しないという前提で、以下紹介していきますのでご了承ください。
では本題です。
甘味料の歴史
まず甘味料の歴史を知っていただきたいです。
というのも甘味料の歴史は「世にでる→数年後、使用禁止」の繰り返しだからです。
チクロ
最初ともいえる甘味料ですが発がん性があるとされ、1969年使用禁止になっています。
サッカリン
チクロの次に現れましたがチクロ同様、発がん性がとされ一度使用禁止になりましたが何故か再度使用できるようになりました。
「サッカリンナトリウム」として販売されており、某通販サイトなどで購入することも可能です。
一度発がん性があるとされていることを考えると、「使用できます」って言われてもなんだか違和感を覚えますよね。
アスパルテーム
厚生労働省(当時:厚生省)が1983年に食品添加物として安全性を評価し、使用を認めています。
しかし、アスパルテームは2023年7月WHOにより発がん性があるとされました。
これにより厚労省もアクションを起こすと思いきや、いまだに使用を認めています。
ただ、世間で出回らなくなったのはメーカー各社が自主的に使用を控えるようになった為です。
スクラロース・ステビア
今や加工食品のほとんどに使われている甘味料の代表格がスクラロース、そしてステビアと言っていいでしょう。
スーパーやコンビニなどで売られているダイエット向け食品(飲料)の原材料を見てみてください。
「甘味料(スクラロース・ステビア)」と記載されているので。
スクラロースの詳しいことは後述しますが、まずもって決して体に優しいものではありません。
甘味料が良くない理由
では甘味料がなぜ良くないのか、という理由についてですがまずは下の画像をご覧ください。
引用:「ストレッチ ブログ」さん
このように、甘味料と糖質は同じようにタチが悪いんです。
ドーパミンかエンドルフィンかの違いでしかなく、脳に対して快感・幸福感を与え中毒を引き起こすので構造は覚醒剤と似ています。
肥満の理由はそれだけじゃない
中毒を引き起こすことだけが肥満の原因ではありません。
例えばアスパルテームの成分の90%はフェニルアラニンとアスパラギン酸という2つのアミノ酸が占めています。
この2つはインスリンとレプチンというホルモンの放出を急速に促進することで知られています。
これらのホルモンは、満腹感と脂肪の蓄積に複雑に絡んでいてインスリンとレプチンは、新陳代謝を制御する主要なホルモンでもあります。
東洋医学・健康食に詳しい内科医:内海聡さんのFacebookより
新陳代謝はご存知の通り、細胞などの体内にある古いものが新しいものに入れ替わっていくことであり、生命活動に欠かせないものです。
その新陳代謝を制御する…そりゃ太る原因になりますよね。
補足すると、フェニルアラニンやアスパラギン酸が単体で作用することで上記のようなことが起こります。
本来ならタンパク質を摂取して、それがペプチドそしてアミノ酸へと分解され、そのアミノ酸の中にフェニルアラニンやアスパラギン酸が含まれているものです。
それがいきなりアミノ酸という形で、しかもそれぞれ単体で体内に入ることで過剰な刺激を与えてしまうのが問題なんです。
(改めて)スクラロースの特徴
ではスクラロースはどうでしょう?
これも内海聡さんの記事で説明されているので引用させてもらいます。
スクラロースはオルガノクロライドの一種で、要するにダイオキシン・PCBなどの親戚です。
動物実験などで以下のようなことが指摘されていて、
・成長の遅れ ・赤血球の減少 ・甲状腺の働きの衰え
・マグネシウムとリンの欠乏
・肝臓や脳の肥大、肝臓細胞異常 ・卵巣収縮
・白内障の可能性が高まる
内海聡さんのFacebookより
過去の甘味料がことごとく世に出ては使用禁止の流れであったことや甘味が脳に悪影響であることを考えても、やはりスクラロースも似た歴史をたどるのではないでしょうか。
ステビアは?
スクラロースだけでなく、ステビアやキシリトールや天然甘味料の羅漢果も本質的に同じような問題があると内海医師は指摘しています。
ステビア、キシリトール、羅漢果その他もアスパルテームよりましですが、すべて神経興奮毒性を持っており覚醒剤に近い作り方をしています。
どの甘味料なら安全か?と考える必要はないんです。
そもそも甘味を求めている脳の状態が、先述したように中毒=依存症にかかっている可能性すらあるのです。
人類の歴史を考えても、人類は砂糖が発見されるまでは強い甘味(そして生活習慣病など)とは無縁な生活をしていました。
それがいつの間にか甘味が食に入り込み、それ以後新しい病気がいくつも出てきたこと、そしてそんな近現代でも甘味と無縁な生活を営む「イヌイット」などの先住民族の人たちが健康体であることも無関係ではありません。
少し気にしてみる
ここまで甘味料の危険性についてお伝えしてきました。
健康への悪影響があることは確かですが、私たちの生活から甘味料を完全に排除することは不可能と言っていいです。
まずは甘味料だけではなく「甘味を求める脳の構造」を知ること、そして可能な範囲で甘味からなるべく遠ざかる食生活を意識してみると良いのではないでしょうか。
かく言う私も、いまだに甘いものが食べたくなる時がありますし。
まとめ
ということで今回のまとめです。