少年野球の親の悩み

【少年野球】指導者不足と言われる理由

全国的な傾向として「少年野球の指導者不足」に直面しているチームは少なくないのではないでしょうか。

細かなことをいうと【少年野球=中学生、学童野球=小学生】となりますが中学も部活動からクラブ活動へ移行することから、いずれにせよ今後の指導者不足を課題にしているチームは多いはずです。

一方で、そういった環境に保護者が不安や不満を抱くのも無理もありません。

例えば

20~30人規模のチームなのに監督の他はコーチが1人しかいない

監督、コーチとも基本的には高学年やレギュラーの面倒しかみてくれない

初心者や低学年の練習を見てくれる指導者がいない

などなど。

一方、指導者=お父さんコーチとしても

コーチの数が足りないから手伝いたい

でも土日は仕事がメイン

チームではなく、家で子供の指導をしたい

車を出す、審判をやるといった出来る限りのことはやりたいけど…

なかなか簡単には解消できなさそうな悩みですよね。

かといって、このままズルズル「なんとなく」続けて良いのでしょうか?

そこで今回の結論ですが「不安や不満がある人こそ知識をつけましょう」となります。

不安や不満は潜在的にあなた(そしてあなたのお子さんも)が良い方向に変化する予兆だと思ってください。

現在の環境や不確定なその先でも、身につけた知識があなたを助けます。

また、大谷翔平選手のご両親の教育方針とも共通点があると考えます。

自己紹介

町田 伸之介

新潟県上越市出身で1988年生まれ、小学1年から高校3年まで野球をやってました。

・2024年から野球をメインにしたパーソナルトレーナーとして活動

2019年1月〜2023年5月まで学童野球チームのコーチ(2022年〜ヘッドコーチ)

・資格「軟式野球コーチ1」「NSCAーCPT」など

2024年11月からは、地元上越市にあるNPO法人上越スポーツラボDEWが運営する「野球塾」でメイン講師をさせていただいてます。

 

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ここからは「不安や不満がある人こそ知識をつけましょう」について、説明させていただきます。

知識と言うけど、具体的に何からやればいいの?

知識とは、野球の技術や指導方法だけではありません。

一見野球とは関係なさそうな心理学やマーケティング、言語(表現)なんかの知識もためになりますよ。

例えば「マーケティング」です。

マーケティングは何かを売るのではなく、何かを売れる状態を作ることを指します。

お店であなたが「何となく」「ためらいなく」商品を手に取って買った経験ありませんか?

あれがマーケティング戦略による誘導だったりするんです。

この「売る」をお子さんの「練習」「勉強」「努力」に置き換えてみてください。

『親が何も言わなくても勝手に練習(勉強)する』という状態=環境が作れたら、これってすごいですよね。

スパルタ教育ではない、かといって単なる放任でもない。

本人が主体的に努力できる状態づくりのヒントが「マーケティング」にはあるんです。

そして、この部分が大谷翔平選手のご両親の教育方針に重なります。

参考サイト:中村 遊太郎さんの「世界の大谷翔平を生んだ「子育ての本質」(完全版)」があるので、よかったらご覧ください。

色々書かれていますが、本人(子ども時代の大谷選手)の意欲を削がず主体性を持たせる環境づくりを工夫している様子が伺えます。

要はマーケティングと心理学を組み合わせていると感じました。

マーケティングって難しそう

「マーケティングって難しそう」と思いましたか?

全く知らない状態だと難しく感じるかもしれません。

1冊。

1冊で良いのでマーケティング関連の書籍を読んでみてください。

オススメは「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門(著:森岡 毅)」です。

心理学に関しても色々ありますから、よかったらまずは1冊の書籍から知識のアップデートを始めてみてください!

お子さんの野球以外にも活きるかも

もしあなたがお子さんのためにマーケティングについて知り、環境を作る経験ができたらその経験は野球以外でも活用できるはずです。

マーケティングは「環境を作る」ことなので、チームの親同士の付き合いや職場の環境といった所でも使える場面があるかもしれませんね。

身につけた知識が、日常生活の意外な所で役に立つことがきっとあります。

お父さんコーチは色々難しい

私は独身なので「お父さんコーチ」の経験はありませんが、学童野球のコーチを約4年させてもらいました。

ちなみにボランティアです。

そこで感じた難しさも色々ありますが、お子さんが在籍する間「手伝い」で参加してくれたり頼まれて指導者になる「お父さんコーチ」はもっと難しいだろうな〜と感じました。

「よその子」に教える難しさ

自分の子どもに教えるのと、チームメイトとはいえ他人の子に教えるのでは重みが違います。

他所さんの子どもの人生を変える可能性があるので。

ましてや仕事以外の時間=休日の時間を割いて。

それでも、何か伝えられればと思い指導してくれる人がいる一方で「そこまで本気でやるつもりがない」と言うお父さんコーチもいますよね。

家族との時間を大切にしたかったり、他の何かに休日を使いたい人もいるので、落とし所は見つけるのは難しいかもしれませんね。

無償=善意に頼る難しさ

これはお願いする側も一緒かもしれません。

少年野球の指導の多くがボランティアで活動してもらうことが多いので。

本業で何らかの仕事をしています。

そういった方に「休日に監督・コーチをしてくれてありがとうございます。これはその気持ち分です。」と謝金を払うとなると、抵抗感をもつ保護者がいても不思議ではないです。

謝金を払うとなった場合、受け取る側も気を使うと思います。

そこに時々ボランティアで来てくれるお父さんコーチもいて、「謝金を渡す人と渡さない人の線引き」といった問題も出てくると、やはり難しいですよね。

だからこそ知識を武器にしたい

結局のところ、自分1人の力でチームの運営を丸ごと変えたり「ちょっとチーム方針が合わないし移籍しようかな」と動くのは簡単ではありません。

移籍自体が悪いことだと思いませんが、理想の環境を見つけるのもなかなか大変だと思います。

そうなってくると、先述したように知識を身につけて自分自身をアップデートさせることがオススメです。

ただ、時間がかかりますし思い通りに進まないこともあるかもしれません。

それでも身につけた知識は一生ものですし、野球にも野球以外にも役立つはずです。

この機会に、お子さんのためにもご自身のためにも知識という自分磨きを始めてみましょう!

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